ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

9章:箱根 (2/10)

ガレージの電動シャッターがゆっくりと開く。

ベンツが2台、アウディが1台。

「まさ、運転お願いね。」

彼女はそういうと、真っ赤なアウディの助手席に乗り込んだ。

「えっ!マジ!」

左ハンドル、初めてなんすけど。。。

恐る恐る、車をガレージから出し、出発!

ついさっき徒歩で出発した自分のボロアパートの前を今はアウディで通過してる。

ワイパーとウィンカーを間違えること3回。やっと感覚を掴む。

助手席ではヒカルがCDケースから、お気に入りのBGMを探してる。

「いやぁ、想像以上のパパさんだね。」

「でしょ?なんだろね、あの人。でも、憎めないんだよね。」

「おいらが客だってことも知ってた。」

「あ、そうだね。。。なんで。。。だろうね?」

「犯人は一人しか浮かばないけど。」

「探偵でも雇ってたんじゃない?」

ヒカルさんは、はぐらかす。

「ところでさ、パパさんもママさんも、ヒカルさんのこと、ひかるって呼んでたけど。」

「だって、生まれた時からひかるだもん。そりゃ呼ぶよ」

「えっ?じゃ、本名で仕事してんの?」

「うん。隠す必要もないし。」

「あれだけ家族にもオープンならそうだよね。こういう関係になって、ずっと本名聞いていいのかどうか?なんで本名教えてくれないの?って思ってたけど、ずっと本名で呼んでたってことか。」

「あぁ、源氏名だと思ってたらそうだよね。ごめんね変な気を使わせて。ずっとこれで来たから、あたま回らなかったよ。」

横浜を過ぎたあたりで、ヒカルさんは、荷物から包みを取り出した。

「お弁当、作ったんだぁ〜〜。」

「えっ?いつの間に?」

「まさ、起きる前に。。。」

「もしかして寝てないの?」

「うん。だって楽しみすぎて!」

84 /190

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

天使たちの微笑み ©著者:ハッシュ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.