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3章:東京 (8/8)

道玄坂界隈をウロウロと歩き回る。夢の国はなかなか見つからない。もう、あたりはだいぶ暗くなってきた。その暗さがおいらを夢の国へと道案内してくれた。

細路地の奥にひときわ輝く電飾を発見。吸い込まれるように足を踏み入れる。

ほんの一角に、軒を並べ、ひしめき合っていた。
聞いたことのある店名もチラホラ。

おいらは一度その一角を抜け、財布を取り出し、中身を確認した。

「よし!行ける!」

そんなおいらを見て、誰が昨日、故郷で彼女と涙の別れをしてきたと想像するだろうか?

おいらは再び風俗街へと引き返した。

一番綺麗で大きな店をセレクト。
「トゥナイト2」にも登場した有名店。
ここなら安心だろう。

入店し受付を済ませると、すぐ隣の部屋に通された。

薄暗いその部屋は待合室。
ガラス張りの壁の向こうにも部屋があり、そちらには女性が数名いて、漫画を読んだり、寝転がったり。
そう、嬢たちの待機部屋がマジックミラー越しに覗けるのです!
その中から好みの女性を選んで指名するシステム。
流石、東京の風俗は違う!

おいらは迷いに迷った。どの子も可愛い、と言うか洗練されている感じがした。さて、どの子にしようか?

その時だった。
一人の嬢がその部屋に入って来た。その子はひときわ綺麗な人だった。一瞬、目が合った気がした。(マジックミラー越しだからそんなはずはあり得ないのだが。。。)

決めたっ!

おいらはボーイさんに声を掛けて、その子を指名した。
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天使たちの微笑み ©著者:ハッシュ

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