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3章:#3 (28/29)




本気で部屋に行く気なんかなかった。なつめくんがそんな選択をしないのも知っていた。


彼は黙ってこっちを見ている。
悲しそうな目…ううん、悔しそうに唇を噛んで。


なつめくんの前では、強がっている葉月ではなく、ただの澪でいられた。


なんの繋がりのないなつめくんは、そんな居場所に思えた。


それなのに


壊したのはなつめくん?


それもとあたし?


「さよなら。」


なつめくんの姿を再び映すことなく、エントランスに向かった。


案の定、彼は追いかけては来なかった。


あたしが振り返ることもなかった。


ひょんな事から出会ったあたしたちは、こうやって呆気なく終わった。


どちらが悪いのか、何が発端だったのか、今になってはよくわからない。


ただ言えるのは、繋がりが切れるなんて簡単。


馬鹿馬鹿しいほど呆気ない。


そんな終わり方だった。







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Addiction U ©著者:結月 杏奈

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