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7章:別れ
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「別れよう。」
鈍器で頭を殴られたように、なんて言葉をよく耳にするけど本当にその通りだ。
タクヤが放ったその言葉は私の後頭部にドカンと響いて、一瞬にして死んでしまいそうなくらいショックを受けた。
「なんで?どうしたの?」
頑張って頑張って声を振り絞って問いかけた。
「他に好きな人が出来た。お前には昔から支えてもらってたけど、もうこの気持ちがあったら一緒にはいられないよ。」
嫌だ、やだよ、ごめんね、やだ、本当に嫌だよ、泣きわめきながら私は何度も縋りついたけど、タクヤの気持ちはもう戻ってこないことも知ってる。
むしろこんな風に縋りつけば縋りつくほどタクヤの気持ちが離れて行くことも知ってる。
もう子供じゃないから知ってる。
でもやだよ、本当に嫌だ、タクヤがいなくなったら、これからどうやって生きていけばいいの?
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