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10章:ヒロ
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ヒロが泣いてる気がした。
それでも私は、ついていくって言葉が言えなかった。
電話で、ふっと思い出した。ヒロと同棲してる時、ヒロの友達が4人ほど来た。ヒロは仕事だったけど、電車がない4人の友達を
ヒロは泊めることに。
私は?って言ったら気にしないで、寝てろって言われた。
ヒロは友達に彼女って紹介したらしい。
それを、思い出した。
「ヒロ?!私ね、すぐに答え出せないけど、明日の22時に仕事終わるから、ヒロに電話する!!気持ち伝えるから。」
「わかった。」
ヒロは、それ以上何も言わずに電話を切った。
でも私は、電話しなかった。
レオがずっと側に居てくれって、電話してきて、私は22時の電話を忘れてしまっていた。
それから、私が何度も電話しても出ることはなかった。
そのうち、風の噂でヒロは結婚したって聞いた。
幸せなのかな?私は、あの時電話してたら、どうなってたかな?
今でも思い出す。ヒロが私の名前を呼ぶ時の声。
貴方が居なかったら私は、生きてはいなかったよ。
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暴力を愛した女 ©著者:mayu
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