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18章:団結
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「うっ、うっ・・・。」
一向に頭を上げようとしない二人のすすり泣く声が聞こえた。
しかし、彼は目を背けたまま柳に風と受け流した。
大和「帰って下さい。
これから三者面談が始まりますから。」
田島「本当に申し訳なかった・・・。
私達のしたことは存分に承知しています。
私達は、これから警察に出頭しようかと考えています。」
その言葉を聞いた彼が、鬱積していた想念をぶつけた。
大和「当然でしょうね!
本当に悪いのはアイツらかもしれない。
しかし、あなた達だって、優子があんな卑猥なことをされたのを黙って見ていた。
そして、あなた達が奴らに協力しなければ、優子は、優子は・・・。
ううっ・・・。」
感極まった大和先生も、ついに悔し涙が堪えきれず、話が終わらない内に号泣してしまった。
それに便乗して二人のすすり泣く声が大きくなり、瀬戸がついに頭を上げ、意を決して動機を告白した。
瀬戸「どうしようもなかったんです。
私の孫娘が重い病気に掛かってしまって。
どこの病院でもサジを投げられてしまったんだ。
それを前に理事長に話したら、昨晩ようやく息子の中野君から電話が掛かってきて、アメリカに知り合いの名医がいるから、そこを紹介して資金も融通してくれるとおっしゃられて・・・。
ううっ、
その代わり、これから実行する野望を手助けして欲しいとお願いされたので、つい・・・。」
田島「私もです。
私も息子の経営する会社が横領にあって多額の現金を騙し取られてしまったんです。
犯人は逃亡して見つからず、社員の給料が払えなくなった息子が自殺を考えていることを前に理事長に話したんです。
そしたら、昨晩、同じく中野君から電話が来て、息子の会社を救ってくれるとおっしゃられて。
私も、代わりにあることを手伝って欲しいと告げられたのです。」
瀬戸に続き、田島も涙を堪えながら淡々と動機を述べた。
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女豹女教師優子の淫行日誌 ©著者:小島 優子
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