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8章:ハートのエース (10/12)

「水嶋君、生徒達を見守るのは教師として一番大事なことよ。

それに彼女はまだ未経験なのよ。

もし、あなたが野獣と化していたら彼女の膣内はおろか、心にも一生消えない傷を負うことになるの。

でも、あなたは自分のことより彼女の傷口を心配して昂ぶる欲望を抑えた。

なかなかできることじゃないわ。」

落ち着きを取り戻した彼は、下を向いて顔をしかめていた。

すると今度は彼女が食いかかった。

「でも先生!

あれは私が誘ったの。

だからあのまま水嶋君が続けていたとしても私は心に傷を負うどころか、青春の甘い1ページとして心に刻まれていたと思うの。

だから、彼をそんなに責めないで!」

自分勝手な発言で必死に庇う彼女を厳しく叱った。

「甘いわよ!白鳥さん。

彼も未経験なのよ!

これを喧嘩に例えてごらん。

喧嘩できる勇気のない人が、感情を抑えられずに初めて相手に殴りかかったらどうなるの?


目の前が真っ白になって理性を失い、相手がどうなろうが動けなくなるまで攻撃しかけて、最悪の場合死なせてしまうこともあるのよ。

セックスも一緒よ!

いくら彼のことが好きでも、昂ぶる興奮を抑えきれずに理性を失ったら、甘い思い出どころか心の深い傷として一生背負うことになるわ。

もし、彼があのまま挿入していたら、即止めに入るつもりだった。

初めてのセックスで痛い目見て、うつ病になりかけた子を何人も見てきたから言うの!

だから私はずっとそこで見守っていたの。」

彼は図星だった。

傷口がきっかけとなり、理性を取り戻して判断した結果だったが、もしあのまま狼と化していたら果たして彼女を満足させることが出来ただろうか?

きっと後悔していたに違いない。

彼は心中でブツブツとつぶやいていた。
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女豹女教師優子の淫行日誌 ©著者:小島 優子

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