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20章:土足で入ってくる無法者 (1/4)

20章:土足で入ってくる無法者

サマースノーの営業が終わる頃、私は店に向かった。

ドアのところでチーママとすれ違い様に、目と目で合図した。

チーママ、他の従業員「お疲れ様です。」


私「お疲れ様〜。」


萌花は私を見ると、

「早く済ませて。」

と言ってきた。

私「あのさー、」

話し出したらトイレのドアが開いて、男性が出てきた。

男「お疲れ様です。」


暗闇で一度見ただけだけど、この風貌。
昨日の男に間違いない。


「お客様が居るって、どういう事?」

私は少し声を荒げた。

萌花「丁度いいから紹介するよ。お客さんじゃないから。あっ、店に来てるからお客さんか。」


私「お客様にはお引き取り願って。大事な話しだから。」

男「堀と言います。いま萌花さんとお付き合いさせて頂いています。」


ハッ?何コイツ!

私が確認しようと思っていた事、自ら喋るなんて。


私「堀さん、何を仰ってるのか理解してます?萌花は既婚者ですよ。」


萌花「そうゆうの止めて!それにもう洋祐とは終わってるって言ったよね?」

私「何が終わってるの?あんたが勝手に終わらせただけじゃないの?」


男「まあまあ、おかあさん。」


お前におかあさんて言われる意味が分からないけど!?


私は冷静にならなきゃいけない。

大きく深呼吸をした。



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