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13章:お水の花道
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13章:お水の花道
昔、章のタイトルのドラマをやっていた。
リアルタイムで見る事は出来なかったので、再放送を楽しみに観ていたのを思い出す。
私が何故この道を選んだか…。
それはいうまでもなく、両親の影響。
お店は最初は小さな飲み屋からスタートし、カラオケを置いたり、少しずつ拡大していった。
私も高校を卒業して就職した頃、店を手伝える時は手伝っていた。
夜の仕事をしている両親に対し、恥ずかしいと思った事は一度もない。
それを当たり前に受け止めていたし、私が夜の世界に入った事は、ごくごく自然な流れだった。
でも、両親の店を受け継ぐと決めた時、喜んでくれると思いきや、父も母も、あまりいい顔はしなかった。
それは、店をやる事の大変さを、二人はよく分かっていたからだと思う。
貴史は私が店を継ぐ決意をした時、反対はしなかったが、賛成もしなかった。
彼氏としては当然だと思う。
平日OLとして働き、週末は店を手伝って。
でもOLの仕事が肌に合わず、キリのいいところで辞め、そろそろ夜に本腰を入れて取り組もうと考えていた矢先、私は妊娠した。
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