「お待たせ！寒かっただろ？
お店行こうか！」

『あ！雄介！
うん、その前に今さ、れ…
いや、、なんでもない！

ツリー久々に見た！こうやってみるとやっぱ綺麗だね。
早くお店行こ！！』

その場にはもう玲奈の姿はなかった。

お店は駅からタクシーで15分程の場所にあった

「大丈夫か？
なんかあったんだろ？」

『いや、何にも！気のせいじゃない？
あ！たぶんここだ。
tuziって書いてある。」

小さな看板だったので目を凝らして見ないと見逃してしまいそうだった

『外観もオシャレだね！』

「早く入ろ！」

何故だかさっきの出来事を雄介には言えなかった。

雄介は玲奈に会ったことはない。

亡くなった人間が、瓜二つの人間がいきなり目の前に表れるなんて、そんな偶然あるわけ無い。

なかったことにしよう。

架純はそう思ったがどうも落ち着かなかった