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2章:初対面 (4/4)

後日母と写真館に向かうと、同じ制服を着た美女が、
私と同じ様に黒染めしたであろう黒髪で順番を待っていた。

同じ入学生かなぁ

心で思っても声にする勇気もなく携帯を取り出した。

「次の方どうぞ〜」

と呼ばれ彼女が立ち上がると
「あ…」

と小さく呟いた

「校章忘れてきちゃった…」

校章?

「あの…制服が似てるんだけど、もしかして桜咲学校?
良かったらこれ使ってください!」
私は左胸につけた校章を取って、彼女に差し出した。

「そう!桜咲学校の新入生だよ!
助かります、有難う」

胸下辺りまで伸びた艶のある黒髪に、白い綺麗な歯で笑ってみせる彼女を思わずじっと見つめたまま
時が止まった様な気がした。

私はふと我にかえると一気に恥ずかしくなってずっと携帯をいじったふりをして順番を待った。

10分程たった頃、女の子とカメラマンさんが戻ってきた。

そして女の子は私のもとに来て「これ、本当に有難う!
なかったら又やり直しになるとこだった」

そう言って私に校章を差し出した

「いいえ、お役に立ててよかった!私も一年生なの。」

「私木崎玲奈。
よろしくね!」

「わ…私は佐々木架純!
此方こそよろしく!!」

「お待たせしました〜!佐々木さんどうぞー!」

「あ、はい!」

これが私と玲奈との初対面だった
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若葉 ©著者:紫

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