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1章:手紙
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もう10年になる。
別に誰が責める訳でもない
でもそうしなきゃ自分を保てない気がして
気づいたらそんな年月が経ってしまっていたんだ
それだけ大きな存在だったのに、彼女の最大で最後のsosに気づけなかった自分を情けなく思うよ
今更どうにもできやしないのだけど…
それでも私は今でも自分を責めては、もしあの時。
そう思わずにはいられないんだ
彼女が旅立った10年前のあの日
19歳という若くして旅立ってしまった親友の最後を思い返してしまう
彼女と過ごした学生生活、
一緒に笑いあったり、
ケンカしたり、
取り留めのない日々だったけど、
失くしてから思えば
私の一番濃い青春のアルバムは、彼女が居なければ成り立たなかった。
緑のスカーフを巻いたセーラー服がよく似合う彼女の事は私が一番知って居ると思ってた
お互い夜な夜な相談し合って何時間も長電話したね
電話代が高くてお母さんによく怒られたっけ
気が小さく、時には強く。
人に優しい彼女は
その綺麗で繊細な心は
こんなにも早く砕け散ってしまった
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若葉 ©著者:紫
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