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17章:夢神と地獄 (14/14)


優鬼「違う!
 
 
実は毎年地獄では八熱地獄と八寒地獄で対抗試合をしてるんだ。
 
 
 
娯楽目的でもあるんだけど、ようは次期閻魔候補を決める大会でもある。
 
 
過去では力ある阿傍羅刹が閻魔になったりしていたけど、地獄は広くその実力を知らない者もいたし、阿傍羅刹の人柄すらもわからないまま決まっていたからね。
 
 
 
大会を通して皆に知ってもらい、認めて貰うってのが本当の趣旨なんだよ。」
 
 
 
イザナギ「じゃあ俺が出るのはおかしいだろ?」
 
 
 
夢神「鬼じゃないし…」
 
 
 
優鬼「ところがさ…
 
 
八熱地獄の阿傍羅刹は一人を除いて全員病院に居るからさ…」
 
 
 
 
イザナギ「まさかツララにやられたのか?」
 
 
 
 
優鬼「そうだよ…
 
 
 
前回の大会で酒吞童子も蒼一も全員病院送りだよ。
 
 
人員足りないから俺も出ないといけないし…
 
 
 
それでも人員足りないし…
 
 
 
それに八熱地獄は今まで一度も八寒地獄に勝てたことないし…
 
 
もうなりふりかまってられないんだよぉ!
 
 
 
お願いだから出てぇ!」
 
 
 
優鬼さんは泣きながら俺とイザナギさんに縋り付いてきた…
 
 
 
イザナギ「仕方ないな…
 
 
 
でもあの鬼レンジャーが病院送りにされるとはな…
 
 
 
夢神。
 
 
 
これは気合入れないとヤバイぞ。」
 
 
 
夢神「出るんだ…」
 
 
 
ウーラノス「わっちが応援してあげるからね!」
 
 
 
夢神、イザナギ、優鬼「それはいらない。」
 
 
 
 
ウーラノス「…」
 
 
  
こうして俺は地獄の大会に出るはめになった…
 
 
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ゲス神様4〜外なる神編〜 ©著者:エコー

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