14章:その名はゲス神 (2/13)

　
ペチペチ　
　
　
凡神｢おう。
　
　
　
気がついたか？｣
　
　
　
　
変神の頬を叩く手を止める凡神。　
　
　
　
　
変神｢ん？
　
　
　
あれ？
　
　
　
俺？
　
　
　
何してんの？｣
　
　
　
凡神｢逆だろ。
　
　
全く何してんだよお前。
　
　
　
負けてんじゃねーよ。｣
　
　
　
変神｢あぁ…
　
　
　
そうか…
　
　
俺は何も守れなかったのか…
　
　
此処は何処だ？
　
　
あの世？｣
　
　
　
ゴン！
　
　
　
変神の頭に拳骨を落とす凡神。
　
　
　
変神｢いてぇな！｣
　
　
　
凡神｢何惚けた事言ってんだ。
　

　
目覚ませ。　
　　
　
此処は俺とお前の心の中だ。
　
　
　
つーかまだ終わってねぇよ。｣
　
　
　
変神｢ならこんなとこでグダグダしてる暇ねぇだろ。｣
　
　
　
凡神｢馬鹿野郎。
　
　
お前の肉体はもう駄目だ。
　
　
　
てかお前まじで死んだんだよ。
　
　
　
簡単にいえばお前は意識だけしかない存在。
　
　
　
俺が夢の力でバラバラになったお前の意識を集めたんだよ。
　
　
だから俺を使え。｣
　
　
　
変神｢は？｣