11章:煩悩にまみれた男 (2/19)

宇宙の果て　
　
　
　
変神がナイアーラトテップに敗北したその時。
　
　
　
凡神は分身である変神の危機を感じとった。　
　
　
凡神｢イノス。
　
　
アダマス。
　
　
　
変神がヤバい。｣
　
　
　
アダマス｢え？
　
　
一体どういうことですか？｣
　
　
　
イノス｢急に言われてもよくわかんないよ。｣
　
　
　
　
凡神｢説明してる暇はなさそうだ。｣
　
　
　
凡神の目線の先に現れるシュブ＝ニグラス。
　
　
　
アダマス｢ちっ…
　
　
最悪のタイミングですね…｣
　
　
　
　
凡神｢ここは俺が引き受ける。
　
　
　
お前達は変神の元に行け。｣
　
　
　
イノス｢でも…｣
　
　
　
　
凡神｢大丈夫だ。
　
　
　
此処で消える気なんてさらさらない。
　
　
　
それにお前達じゃアザトースに勝てない。
　
　
　
イノス！
　
　
　
アダマス！
　
　
　
早く変神の元に行け！
　
　
　
嫌な予感がする！
　
　
急げ！｣
　
　
　
　
凡神の焦った表情を見て、イノスとアダマスは覚悟を決め空間に穴をあけ変神の神界へと向かった。
　
　
　
　
シュブ＝ニグラス｢本当に行かせて良かったのかな？｣
　
　
　
　
不敵な笑みを浮かべながら凡神に言うシュブ＝ニグラス。
　
　
　
凡神｢テメェ等の相手はすぐに終わらせてアザトースをぶっ殺して帰れば済むんだよ。｣
　
　
　
　
シュブ＝ニグラス｢ハーハハハ！
　
　
　
気付いてたかぁ…
　
　
　
私だけじゃないこと。｣