6章:負け戦 (3/16)

　
アザトース｢興味…
　
　
興味がわいたのだよ。
　
　
今の世界の世界神に。
　
　
オッココクが消えたとなれば世界神はニーズヘッグやフェンリルを超えた者。
　
　
　
そんな力ある神を蹂躙し、その力を私が食いたい。
　
　
世界等よりもそっちのほうが私の腹を満たせそうだ。｣
　
　
　
シュブ＝ニグラス｢確かにオッココクの報告によれば、底の見えない力の持ち主だと…
　
　
しかしそれがアザトース様の言う人間から生まれた神であるならば…｣
　
　
　
　
アザトース｢例えそうだとしても、私はこれまでいくつもの世界を作りそれを喰らった。
　
　
　
私が今までに本気を出したことがあるか？
　
　
ないだろう。
　
　
　
シュブ＝ニグラスよ。
　
　
気を付けなければならないのは別の者。
　
　
　
ナイアーラトテップだ。｣
　
　
　
シュブ＝ニグラス｢私よりも弱いあのナイアーラトテップがですか？｣
　
　
　
　
アザトース｢そうだ。
　
　
だが奴は賢く狡い。
　
　
今ヨグ＝ソトースの力を奴が手にすれば…
　
　
奴は私と等しい力を手にする。
　
　
更には失われた世界から私に反旗を翻したノーデンス、ソトース…
　
　
更には旧支配者達を復活させるだろう。
　
　
そうなればいかに私といえど力をつけたナイアーラトテップとその者達を相手にするのはリスクが多すぎる。
　
　
それに今の世界神まで巻き込み三つどもえの争いになれば、喰らう喰らわぬ所ではなくなる。｣