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9章:電話 (2/8)

タクトのマンションから外に出る。
眩しい昼の光と、行き交う車に私は目を細めた。

(タクトともこれで終わりかな…)

思い、ふっと息を吐く。
それも仕方ないことだ。もともと、その覚悟で、彼に話をした。

それでも、鉛を飲み込んだように、胸に重いものがつかえる。

(ダメだ私!落ち込むな!!)

やらなければいけないことは、山のようにある。
落ち込んでいる暇なんて、どこにもない。

私は振り切るように、ぶんぶんと首を振る。

いま住んでいるマンションは単身者用だから、引っ越さなければならないし、産むのに必要なお金も考えなければならない。
まだ先だけど、産まれてからのお金のこと、仕事のこと、保育園のこともしっかりさせてからじゃないと、親には話せない。

そして、何よりも。
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そばにいなくても ©著者:うらら

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