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8章:現在 (4/4)

「あの、さ…」

不意にタクトが言った。
珍しく、迷っている気配がする。

「本当に…産むの?」
「うん」

何度も繰り返された問いに、私は迷わず返す。
タクトは髪をがりがりと掻いた。

「ごめん、吹っ切ったつもりだったけど、寝て起きたらやっぱりちょっと…なんかすごいのしかかってきて…」
「…」

それは当然だ。
私には考える時間は十分あったが、タクトにとっては昨日の今日だ。
衝撃の方が強かった今朝はああ言っていても、冷静になったら平常ではいられないだろう。

「今日は1人でいたいから…悪いけど、帰ってもらってもいい?」
「…うん」

後ろを向いたままのタクトの言葉に、私は頷いた。
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そばにいなくても ©著者:うらら

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