1章:プロローグ (6/6)

自惚れかも知れないけれど、好意は抱いてくれている、と思う。
だって、そうでなければ私と一緒にいるメリットはゼロだから。

（なんでかなあ…）

私は今、34歳。
まあまあ美人だとは言われる。
スタイルがいいとも。

でも、あくまで年齢にしては、だ。

芸能人ではあるまいし、20代や30代始めの子たちの可愛らしさ、綺麗さには及ぶわけもない。

歌舞伎町にいる女の子の中では、どう贔屓目に見ても下の上がいいところだろう。

やっぱり、思ってしまう。

申し訳ない、と…