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9章:浮世世界 (3/29)




「ねーねー!ねーえ!ねえってば!」


スルーして先を急ぐあたしの目の前に立ちはだかり、両手を伸ばしストップの合図をするホスト。


「そこ、通して。」

「喉渇いてない?」


まだ幼さが残るそのホストははにかんだ。年は同じくらいだろうか。


「残念ながら渇いてないんだけど、あ、ほら、あの人喉渇いてそうだよ?」


少し前を歩く人を適当に指差した。


指名が取れるようになり、この街にもだいぶ慣れた。
嫌だったキャッチも、最早日課であり日常会話だ。


「あはは、そんな風に返されたの初めて。笑」


ジャニーズ系の愛され顔がくしゃっと笑顔になる。


「愛逶ー!」

「あ、支配人!お疲れ様です!」


愛逶と呼ばれたそのホストに近づいてくる、聞き覚えのある声とシルエット。


「あれ?澪ちゃん?
ビックリした、綺麗になったね。」


社交辞令の挨拶かもしれないが、あの頃より少しはルブタンが似合うようになったかな?カイリくん。


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Addiction ©著者:結月 杏奈

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