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8章:東京事変 (28/29)




「それと、ホストは禁止。つきあいでも行くな。」

「……はい。」


綾哉は大袈裟に溜息をついた。


「好きな女に夜の仕事なんてしてほしくないのに。はい!」


投げやりにそう言ってみせた綾哉は、紙袋を差し出してきた。


「仕事終わったら渡しに行こうと思ってたけど、ここで会ったから。

罪滅ぼしってわけじゃないけど…。おまえが辛いのは俺のせいだって分かってる。
でも澪に側に居てほしいんだ。」


まだ少し不貞腐れた口調なのは、やっぱり働いてほしくない意思表示なのか。


ルブタンの紙袋には、箱が入っているのが見えた。


「一流の靴を履いて相手を迎える。最高のもてなしの基本だって、うちの代表が言ってた。」

「…黙っててごめんね…ありがとう。」

「うん。ほら、ヘアメあるんだろ?早く行きな?」


ホストになって男レベルが上がったのか、あたしよりもずっと大人に感じてドキドキした。


こうやって、あたし以外に何人ドキドキしてる人がいるんだろう。


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Addiction ©著者:結月 杏奈

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