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1章:春夏秋冬 (33/34)




「ねぇ、どーゆーつもり?離して、桐谷。」

「だって、おまえ一人で帰せねーだろ?」


校門を出たところで、ようやく開放された。


「あんな事よくあるのか?」

「ううん、手紙なんてはじめて。」

「そうか…。」


いつもとは別人のような顔。神妙な面持ちの桐谷は調子が狂う。


「平気か?」

「勿論。このくらいなんともないよ。」


あたしの顔を見て、桐谷はなんとも微妙な表情で苦笑いした。


「桜井か、懐かしいな。」

「桐谷、話した事あるの?」


西日が照らす校舎。桐谷は上を見上げた。


「あぁ、屋上で時々な。」

「屋上で?」


あたしもつられて屋上を見上げる。


「そ。具合いが悪くなった時、外の空気を吸うと落ち着くんだって。だからアイツよく来てたよ。」


知らなかった。
もしかして、だからあの日も屋上に?


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Addiction ©著者:結月 杏奈

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