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6章:堕天使 (2/15)

出勤の時間が近づく。


『佐藤さん、ごちそうさま。美味しかったぁ。』


店を出て、佐藤にぺこっとお辞儀をした。



『どういたしまして。さぁ、行こう。』


それが自然な事の様に、佐藤は指を絡めてきた。



分厚くてベタベタした佐藤の手は、あたしの顔を一瞬曇らせた。



それでも、少し恥ずかしそうなフリをしてにっこり笑う。


あたしの本心なんて望んでない。

あたしの本来の姿も、あたしが歩んできた本当の人生も望んでない。



彼らが望んでいるのは、綺麗に、頑丈にコーティングされた外側だけ。


その内側のドロドロとした腐敗されたものを見てしまったら、彼らはどんな顔をするのだろう?


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愛なんていらない ©著者:ゆい

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