6章:変化 (28/28)

当時、恋人ではない。愛と同じような関係の相手が妊娠し、いままでずっと腹込む事は無かった雅哉は薄々気づいていた。
相手はあなただと言われ検査をした結果、子種は無いと診断されたのだ。




相手に結果を報告すると、案の定ほかの男に腹込まさせ雅哉と一緒になりたかったのだと白状した。




それから雅哉は彼女とは会っていない。
子供の頃の不規則な生活が原因か、大人になってからのタバコや酒が原因かはわからない。



しかし、幸せな夫婦生活など無理だと思っていた雅哉にはむしろ好都合だった。




しかし、こうして優梨に出逢い夫婦になると孫を見せてやりたかったと思うようになる。




優梨はそれ以上深くは追求せず、タバコを吸い終えた雅哉を再びベットに寝かせた。





優梨「 もう、悪い夢みないと良いね。 」




優しく呟いた彼女を引き寄せ、再び深い眠りについた...