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5章:瓶
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雅哉の車が駐車場に帰ってきたのは、日付けが変わる頃だった。
優梨は一瞬目を開けたが、再び閉じるとベットから起き上がる事は無く寝たふりを続けた...
やがて一階でガサガサと音が聞こえ、階段の足音が響くと寝室に入ってきた雅哉は、優梨の眠るベットに潜り込み背中を抱きしめていた。
雅哉「 ただいま。 寝てる? 」
優梨「 うん。 」
雅哉「 ごめんね遅くなって。 」
優梨「 解決したの 」
雅哉「 したよ。 大丈夫。 」
優梨「 普通さ、不動産って火曜か水曜休みなのに雅哉の会社はなんで週末休みなの? 」
雅哉「 俺の会社はオフィスビル専門。 だから通常の会社と同じで週末と祝日が休み多いんだよ。 」
優梨「 ふーん。 」
雅哉「 寝ないで? せっかくの日曜の夜、やっと二人きりなんだから。 」
優梨を振り向かせた雅哉は優しく口づけ営みを求めた。
本当に会社に行っていたのかはわからない。 優梨は複雑な心境のまま、彼の愛情を受け止める事しか出来なかった...
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