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夜更かしをしても、いつもの癖で8時前には目が覚めた。
隣で携帯を握りしめながら寝ている母を見て、この人は本当にあたしの母なのか、と自分自身、意味のわからない事を思った。
母親なのに母親じゃない、そんな感覚だった。
母を起こさぬようにそっとベッドから出て、階段を下りた。
テーブルの上には昨夜食べたピザがそのまま置かれていた。
テレビをつけて画面を眺めていた。
昼過ぎになっても母は起きてこない。
お腹が空いて、目の前にある固くなったピザをかじって食べた。
昨夜とは違って、冷たくて固くて不味かった。
祖母の手料理が恋しくなる。
あたしは母の料理を食べたことがない。
うちはおかしい。
他の人とは少し、ううん、だいぶ違うんだ、そう思った。
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