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1章:1 (5/25)


小学校の入学式に母は来てくれた。

久しぶりに会った母に思わず抱きついた。

あたしの母はとても綺麗な人だった。

周りの子たちも、アヤちゃんのお母さんは綺麗だね、と言ってくれた。

母はいい香りがした。

「アヤちゃん、入学おめでとう。もう子供からお姉ちゃんになったんだね」

母はにっこり笑ってあたしの頭を撫でてくれた。

幸せだった。

「ママ、今日はばーばの家に一緒に帰ってくれる?」

私の問いかけに母は、

「ごめんね、ママ、お仕事があるの」

そう言って綺麗に磨かれた車の助手席に乗って行ってしまった。

学校の門の前には祖父が自転車に乗って待っていた。

「ノリコが来たんか。
どれ、アヤ、じーじと帰ろう」

その時の祖父の顔は、走り去って行く母が乗る車を寂しそうな顔で見ていた。



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proud ©著者:dear

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