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1章:1 (4/25)

そんな毎日が続く中で、唯一嬉しいことがあった。

それは週に1度届く母からの手紙。

祖母は手紙が届く度、あたしより先に内容を確認してから、

ほら、ノリコからの手紙よ。

と、つまらなそうに中身だけあたしに渡していた。

母からの手紙の内容はいつも、

アヤちゃん、元気?
良い子で過ごしてる?
ママは元気だよ
アヤちゃんと早く一緒に住めるように、ママはお仕事がんばるね。
アヤちゃんも、じーじとばーばの言うことをきちんと聞いて、待っていてね
アヤちゃんのことが大好きなママより

こんな簡単な手紙だった。

だけど、ママと早く一緒に暮らしたい、当時のあたしに味方はママしかいなかった。

封筒は祖母が持っているから母の住所はわからないまま、返事を書きなさい、と祖母に便箋を渡された。


ママはどこにいるの?

便箋にそう書いて、やっぱり消しゴムで消した。

どこにいたっていい。
いつか、ママが迎えに来てくれる。

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proud ©著者:dear

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