3章:大学とバレエ (4/5)

私にとって、人生初と言っても良い「試練の時」が訪れました。


実際、当時の私の先生世代には、
「大学へ行くなら、バレエは無理でしょ」
という考え方が横行していたのも事実でした。



悩んだ私は、家族に相談し、最終的には
「学校の近くで、すぐに通えるバレエ教室へ移籍する」
という結論を出しました。



バレエは、ずっと同じ先生に師事していき、バレエの先生になりたい場合には、その先生の元でアシスタントとして学んだ後に、先生のスタジオで助教師→教師となるべき！それが筋でしょ！！という考え方も、確かにあります。


ですから私のこの時の決断は、かなり勇気のいるものでした。


下手をすれば、元のバレエ教室への「裏切り」と取られる可能性もあるのですから。