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2章:予期せぬ再会 (1/16)

2章:予期せぬ再会

覗き部屋でのデビュー戦をなんとか飾ったおれは日中仕事をこなしつつ、お昼休みと小休憩中は次に行く風俗のことで頭が一杯だった。
しかしいきなり覗き部屋という誰にも口外出来ないようなマニアックな風俗店に行ってしまったことが次に行く風俗選びを困難にさせていた。
あの独特の雰囲気とガラス越しのサービスが頭から離れなかったのである。
(籠の鳥か…)
ふとあの踊り場にいた女の子たちのことを思いだしそう呟いた。
そうこうしているうちに週末は嫌でもやってくるのである。
気づけば週末には歌舞伎町をぶらぶらと宛もなく歩いていた
(店も決まらないし今日はやめておくか…)
そう思い直し踵を返そうした時、遠目にあの看板が再び目に飛び込んできた
(そういえば覗き部屋の同じビルにもう1つ店が入っていたな…どんな店か見に行くだけ行ってみるか…)
同じ店ではないから良いだろうと無理矢理自分を納得させ、覗き部屋のあるビルに入っていく。

同じビルにはファッションFが入っており、何人かの女の子の写真が壁に張られていた。

(店選ぶのめんどくさいしここにするかな…出たとこ勝負でいいだろ…料金も安いし)

受付まで行くとおに〜さんが『いらっしゃいませ!当店のご利用は初めてですか?』と聞いてきたため、初めてである旨を伝えた。

『当店ではガラス越しに…以下省略』

またガラス越しか…そういうのが流行ってるんだろうか…ファッションFじゃないのか?

やめようかとも思ったが、店員の勢いにも促され、まぁ安いしここでいいかという気持ちになっていた。

店員が『ご指名はございますか?』と聞いてきたので『いや、いないです』と答える。

『では女の子の準備が出来次第すぐにご案内致しますので、こちらの待合室でお待ち下さい』
そう言うと自分を待合室に案内し店員は店内に消えて行った。

次回予告
ガラスの越しの女の子
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おれの風恋紀(仮) ©著者:@.T

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