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18章:# 18 (1/1)

18章:# 18


彼は以前から口数の少ない子供だった。

誰かと親しく話すこともなかった。

なにを考えているのか分からないけれど、少年は彼に猫と鴨の親子を会わせたくなった。

彼と川原に足を運べば、今朝の悪夢が綺麗に消え去るような気がした。

今朝の悪い夢は少年の気持ちを暗くした。

その夢が現実に起こるのではないかと信じ込んでしまった。

そんなことが起きてほしくないと、少年は強く願った。

その思いを叶えるために、少年は猫に声を掛けた。


(朝方、川原で約束したのだから、猫は必ず鴨を守る)


その希が叶うことを願いながら、少年は神聖な場所に友達を連れて行きたいと考えた。


(彼なら嫌な思いを消し去ってくれるはず...)


これまでの生活を通して、少年は漠然とした判断基準を見つけていた。


(誰かと鴨に餌をあげるなら、彼と一緒に行きたい)


(彼ならミルクを舐める可愛らしい猫を、ボクと同じように愛してくれる...)


いつしか少年の思いは確信へと変わる。

少年の周りでは、すべてが上手く回り始めている。

この子と猫と鴨の親子を通して、深い関係を結びたいと願い始める。

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少年日和 ©著者:香澄怜良

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