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少年の隣の子が、いつものようにパンをくれた。
「もし良かったらボクのパンも持って行って」
少年は「ありがとう」とだけ伝えた。
そこで隣の席の子が、
「そのパンを、どうするの?」
と丁寧な口調で尋ねた。
「誰にも言わないって誓ってくれる?」
少年は耳元で囁いた。
「誓っても良いけど、そんなに重要なことなの?」
少し疑問を感じながら、このことを誰にも言わないと誓ってくれた。
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少年日和 ©著者:香澄怜良
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