ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

15章:# 15 (1/3)

15章:# 15


いつものことなのか、小高い丘で烏が一羽、とまっている。

トントンとリズムを取るように、その場で烏は軽く跳ねる。

なにかのタイミングに合わせているかのようである。

そして烏の眼光は、少し先の小川を見つめている。

まるで獲物を捉えるスナイパーのように見える。

その時、鴨の群れに警鐘が鳴った。

二羽の子鴨が、親子の群れから遅れをとった。

羽根をバタつかせて、水しぶきを上げた。

そのことに親鴨は気づいていない。

そして残りの五羽の子鴨も気にしていない。

あきらかに烏は一羽の鴨を狙っていた。

それは一瞬の出来事だった。

軽く跳ねていた烏が、瞬間的に水面に飛んだ。

狙いを定めた獲物を、烏は決して逃がしはしない。

遅れをとった一羽の鴨を、確実に標的として捕らえた。

37 /49

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

少年日和 ©著者:香澄怜良

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.