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(おびえなくて良いから、ミルクを飲みに追いで!)
少年は胸のうちでつぶやきながら、猫を遠めに眺めていた。
それでも猫は近づかなかった。
かなり警戒しているのかもしれない。
そのように感じた少年は、少しだけ下がった。
(怖がることはないから、ミルクを飲みに追いで!)
胸のうちでつぶやきながら、やさしく少年は猫を見つめた。
それは誰かにいたわってほしい、少年の気持ちに似かよっていた。
そうすると猫は少しだけ和らいだ。
ミルクの入ったプレートに近づきながら、少年のことも見つめていた。
まもなく警戒をほどいた猫は、プレートのミルクを舐め始めた。
猫は舌を出して、ミルクを舐めた。
ペロペロと美味しそうにミルクを舐めていた。
それを見つめる少年は満面の笑みを浮かべた。
鴨の親子に投げ入れたパンも、まだ僅かに残っていた。
そのパンをミルクにつけて猫へ近づけると、匂いを嗅ぐように鼻をすり寄せた。
とくに危険を感じることもないので、ミルクに浸したパン切れを猫は美味しそうに口にした。
ささやかな一時だが、少年は幸せを味わっていた。
学校では味わえない、幸せを存分に味わっていた。
猫はミルクを飲み終えると、お礼をするかのように首を下げて、その場を静かに去っていった。
向こうにあるのは児童会館。
その脇に猫の隠れ家があるのかもしれない。
少年は猫の姿が見えなくなるまで見送った。
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少年日和 ©著者:香澄怜良
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