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しかし授業の合間に苦痛がおとずれる。
それは、わずか10分の休み時間である。
なぜなら話す相手がいない中で、時として突然に話題が少年へ振られるからである。
昨日のテレビ番組の一コマが、クラスメイトの中で話題になる。
その誰もが知る話題を少年は黙って聞いている。
話のオチが自分に近づいていることを感じる。
まるで彼らのセリフが少年の神経を逆撫でるようである。
その時、少年は立ち上がり、迷わずに彼らの顔を見る。
「おじゃまんべえ!」
少年は声を張り上げて、TV でお決まりのポーズを取る。
どうにかしたいが、どうにもできない。
そのような葛藤が胸の奥でうごめく時、話に参加できない芸人が、最後に取るポーズである。
分かる者の中だけで、まずは静かな笑いが起きる。
その笑いが波打ちながら、徐々に教室へ広がっていく。
そこではクラスメイトの半分近くが笑っている。
このようなことが繰り返される。
彼らの話題に参加できないことはない。
しかし、その輪に入りたいと思うほど興味も湧かない。
だから入るタイミングが分からない。
話の矛先が、こちらに向かないのなら、そのまま通り過ぎてほしいくらいである。
しかし話のオチは、必ず少年に近づいてくる。
少年の神経を逆撫でるかのようにやってくる。
そのような辛い日々が繰り返された。
その繰り返しは、授業を受けることと同様に、彼が学校で過ごすために必要な儀式になりつつあった。
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少年日和 ©著者:香澄怜良
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