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2章:# 2 (4/4)


そんな彼の家で、両親が温かく迎えてくれるなら、学校での出来事を知ることができたはずである。

少年は学校でイジメにあっている。

いや、むしろ彼らは少年を過剰にイジる。

それは、イジメとは違うものと言える。

そのことを親に伝える術を、すでに少年が心得ていれば、わだかまるものを心に残すことはなかったのかもしれない。

しかし少年は、そのような手段を修得していない。

そのように伝える表現を10歳に満たない少年に求める方が、おかしな話だと考えられる。

少年の父と母は共に働いているので、子供の話に耳を傾けなかった。

いや、ある程度の会話は親子の間で交わされていたが、少年が親に気づかって、大切なことを伝えずに胸の奥へしまい込んでいた。

このようなことは問題が膨らむ前に、少年が親へ話すべきなのか、それとも親が子供の危機を察知すべきなのか、どちらが正しいのか今はまだわからない。

ただし話を聞くことで勘違いを引き起こすことがある。

大きな問題が発生するよりは、誰かが多少の辛抱をする方が良いのだろう。

少年は、それぐらいの気持ちで日々を過ごしている。

笑顔をつくろっているとは言わないが、一枚の仮面をかぶっているようである。

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少年日和 ©著者:香澄怜良

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