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2章:秘密
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そんな父が高校一年生になった私に、行為の後1万円を渡してきた。
きっとこれが、最初の「売り」だったんだろうな。
気持ち悪い。
警察に行けばよかった。
前に母が気付いた時、母は泣いた。だから、母を悲しませるから相談できなかった。
だれにも言わずに耐え忍んで、気付けばそういうことはなくなった。
父のオンナでいるのが嫌だから、彼氏ができたら依存した。
誰かのモノになりたかった。
家を出たりしなかったのが、不思議だけど
比較的真面目なほうだったし
門限もあったし
なんかもう逃げ出す考えは持てなかったんだ。
今でも許せないけど、何もなかったことになっている。
DVと虐待の違いは、謝れられるか謝られないかだと私は思っている。
虐待は絶対に謝られない。
だって躾なんだから。
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隠れダメ女。 ©著者:マスカット
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