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2章:稼ぎたいなら、人を喜ばすこと side:みさき
「みさきちゃんいらっしゃい。
どうぞ。」
白咲姫乃はスリッパをすすめ、
部屋に案内した。
どこにでもあるマンションの一室。
通路をぬけると大きなワンルーム。
奥はすべてバルコニーに繋がるガラス張り。
そこには淡い水色のカーテンがかけられ、隙間からは白いレースのカーテンがチラチラしている。
その手前には高級感漂う書斎机が存在感を放っている。
(どこの社長室だ…。)
右の壁にはクロークが置かれ、天井まで届きそうな本棚。
海外の映画にでてくる本屋をイメージしているのであろうか。
色とりどりの本がたのしそうに並んでいる。
濃いブルーの絨毯が敷かれている。
金色の円が描かれている。
そこに来客用の机とイスが並んでいる。
なかなか趣味のいい部屋だ。
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