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155章:†お兄ちゃん†
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155章:†お兄ちゃん†
今回は1人だそうです。
って何の事か、もうご理解戴けますよね?
こんな話は、この節以前から、半分冗談のように言われてました。
でも、実際の事なんです。
実は、今はもう、連絡が途絶えてしまった、以前のメル友さんが、私に相談を持ち掛けた事が有りました。
主人の様子が変。
聞けば、真夜中に短波放送を聴いてるらしいとか?
数字をバラバラに書いた紙を傍に置いて。
私はその類の本を、結構読み漁ってたので、直ぐにそれと気付きました。
でも、国籍は日本だと言うんです。
戸籍謄本も当然、見てるとか。
当然名前も日本名。
彼女は、独りっ子でしたから、ご主人をお婿さんとして迎えました。
両親はもう他界してて、親戚とも付き合いがない、と。
真面目な、サラリーマンで、月収もそこそこ。
彼女はその会社の事務員でした。
とても優しくて、家事もマメに手伝ってくれるそうです。
結婚する迄は、一夜を共にする事もなく、昼間普通にデートして、3ヶ月後にゴールイン。
ゴールインしてから、趣味だと言うラジオを、夜な夜な聴いてたそうです。
でも、イヤホンで聴いてるので、何を聴いてるのか、全然知らなかったとか。
ある日、ご主人が風邪を引いて、薬を飲んで早めにベッドに入ったそうです。
やはりラジオを聴いてます。
が、薬のせいで、そのまま眠ってしまったんだそうです。
それで彼女は、何を聴いてるのかと、そのイヤホンを耳に当てて、その時に初めて知ったようです。
やがて彼女に打ち明けられたらしいのですが、彼女の最後のメールは
私は日本を離れる。
でした。
もう、10年以上前の事です。
あ、余談をすみません。
私にお兄ちゃんが出来ました。
勿論、やはり壁は有りますけど。
でも、独りぼっちじゃない。
そう思って欲しかったんです。
また、栞が増えてました。
ありがとうございます。
お付き合い下さい(o^∀^o)
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