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116章:‡変化の兆し?‡ (1/43)

116章:‡変化の兆し?‡

今思い出すと、この節の、出会ったばかりの零士は、バリバリのホストでした。

腕時計もROLEXだし、靴下や下着類迄ブランド品だったし。

持ってたライターには、ダイヤが埋め込まれてました。

みんな、お客様からのプレゼントだったそうです。

稼いでたのに、髪は近所の床屋さん。

そんなギャップが多々有って、それも面白かったんです。

駄菓子屋さんが大好きで、そこでブタメンを立ち喰いしちゃったり、そうかと思えば、会員制の高級倶楽部のVIPだったり。

身のこなしはとにかく綺麗でした。

グラスの持ち方、食器の扱い方、ちょっとした表情。

尤も、表情については、顔立ちが顔立ちでしたので、ワザとじゃなかったのかも知れません。
芸能人のベッキーのあの、独特な瞳、あんな瞳をしてるんです。

良く見ると、瞳の色が一色じゃなくて、濃いグレーと薄い蒼にも見えそうなグレーが互い違いになってるんです。

髪色も瞳と同じですから、やっぱりそうでした。

北欧系らしいのですが、それ以上は不明だとか。

ホスト歴8年弱。

キザな台詞も澄まして言う。

ま、蓮にもそんな傾向は在ったのですが、蓮の場合は、その場だけの言いっ放し。

でも、零士はちょっと違いました。



タイトルは、お馴染みにしたくないけど、させて戴いちゃってる女将の事。

零士が登場した事で、この女将は、少しずつ変わって行きました。



少しだけ匂わせてみたのですが、このアホ女将、その実は―――

お汲み取り戴ける範囲で、次章に繋げさせて戴きます。




お付き合い下さいm(_ _)m
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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