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110章:‡最初で最後のkiss‡ (1/44)

110章:‡最初で最後のkiss‡

確かに、節子さんは明るさの少ない女性で、何時も相手の様子を伺うような所は有りました。

だから、本当に直ぐ隣だったのですが、なかなか声を掛けるチャンスがなかったんです。

私はこの性格ですので、老若男女問わず、だったのですが。

でも、それを逆手に取ったような、千葉家の皆様には、本当にムカつきました。

結局、ご主人には節子さんに対しての愛情なんてなかったんです。

当然の事ながら、お舅で在られるお父様にも、お姑で在られるお母様にも。

ルイがした行為は、節子さんのふしだらさが原因だ、となりました。

やり取りは約4時間近く続いたんです。

その間に1度たりも、3人のくちから、節子さんに対して優しい言葉も、悔やむ言葉も、労いの言葉さえも有りませんでした。

節子さんサイドが、節子さんを擁護しても、全てはご主人の苦労話に変換してしまいました。

冷たい人達でした。

ケン君も要らない、とハッキリ言いました。

このご主人は、節子さんの四十九日の前に、不倫相手だった女性と結婚式を挙げました。

足利市内でも、古くから在る、ちょっと有名な場所で。

後々知ったのですが、節子さんが息を引き取って、司法解剖に回されて直ぐに、この式場の予約を入れたそうです。

そんな事をしたなら、世間体が、と普通ならそれをかんがえますが、職場でも、ご主人は節子さんの悪口をずっと言ってて、後妻となった、ミツコちゃんの先輩との仲は、認められてました。

呆れる事に、父上の職場でもそうでした。


父上の職場には、節子さんのお祖母様も入所してたのですが、お祖母様は、もう、周りの事が理解出来ない状態で。

それをいい事に、如何に自分の息子が苦労させられたかを、周りに言ってたようでした。

亡くなった節子さんに、それを名誉毀損で訴える事なんて出来ません。

節子さんは、ずっと人に攻められ、それで人生の幕を閉じました。

死因についても、ご主人の暴力が直接の原因とはされず、結局うやむやなままでした。

司法解剖は、無料じゃないんです。

身内に請求が来ます。

でも、拒む事も出来ません。

それでも、うやむやなまま。

何とも言えませんでした。



お付き合い下さいm(_ _)m
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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