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70章:‡開店ラッシュ‡
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70章:‡開店ラッシュ‡
その朝、琉斗と聖夜は、愁弥の為に、ご馳走を用意しました。
パンで蓋をしたスープ。
初めての経験でした。
愁弥は、生まれて初めて目にしたトルティーヤに興味津々。
この節、まだ一般的にもメジャーではなかったんです。
愁弥は、ちゃんと人の気持ちを理解する子でした。
でも、それをあからさまには出しませんでした。
愁弥が登校し、Wツインズが仕事に出掛け。
今夜は凪と蓮は、2人で外泊するようです。
ルイが、面白いアイディアを持って来ました。
今でもこのアイディアの結果は、また、経験したくなります。
そして、挨拶の4連チャン。
皆様立て続けにお見えになりました。
その中に、少し暖かい話が有ります。
でも、残念ながらそこは、もう遠い所に引っ越してしまいました。
愁弥は、学校の先生に、進学を薦められてるようです。
でも、身寄りのない子供が、と園の先生に言われ続けてて、進学そのものを別世界のように感じてました。
要するに、洗脳って事なんでしょうか?
保育士たる立場で在りながらも、と憤る私も、或る意味偏見の持ち主かも知れません。
《翔兄さん、ありがとう》
愁弥が手を合わせながら、そう呟いたその背中は、今でも鮮明に記憶に残ってます。
久々にレッスンに行きました。
りかが足利に来ていたようです。
しかし、人の住まない家程、無機質で冷たい空間はない、とつくづく感じます。
レッスンは無事終了。
お年始を頂戴しました。
広い住宅街って、夜はやはり寂しいですね?
大通りに帰って来て、やっと人心地、と言う感覚になります。
ラーメン源汰はいよいよ《拉麺源汰》として、来週中にはリニューアルオープンになるようです。
私が部屋に帰ると、芳樹も有弥もお店に出てました。
急いでお店に行くと、何も待ち詫びてくれなくてもいい、3点セットの皆様が、随分お待ちだったようです。
お付き合い下さいm(_ _)m
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