ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

66章:‡目立ち狸の皮算用‡ (1/41)

66章:‡目立ち狸の皮算用‡

とにかくこの節、それ迄は福祉だのボランティアだの、なんて全く縁のなかった皆様が、それこそがステータス、とばかり、頑張ってましたね。

ある程度の社会的地位の在る皆様が集まって、一言で言えば、ボランティア合戦を繰り広げてました。

連絡協議会、みたいなモノ迄在って、互いに連絡を取り合って、重複を避けよう、と言う事だったようです。

でも、バブルの頂点に達しようかと言うこの節、もう、ボランティア熱がヒートアップしちゃってまして。

その筋の雑誌も結構有りましたし、テレビでもよく取り上げられてました。

人間って、自分よりも不幸な人を見て、その人達に何かを施す事で、安心感やら自分自身の存在意義を感じるのだそうです。

が、こうなって来るともう、他団体との競争になりまして。

ある程度の社会的地位の有る皆様の、或る意味、見栄と外分と。

な〜んか勘違いされてるような皆様も。

街路樹の根元に、自分達の団体の立て札を立てたり、花壇の側面に、そんなプレートを貼ったり。

ご多分に漏れず、この狸もその代表。

子供とのふれあいって、歓迎もされてないのに、何が何でも、触れ合って、取材をさせて、ヒーローになりたいらしいのです。

この狸からは、耳にタコが出来る程、孤児だの身寄りがないだのって聞かされました。

だったら里親にでもなるつもりはないのか?

なんて質問は、愚問でした。

愁弥を連れて帰って、一番大変なのは凪でした。

生真面目と責任感が、服を着てるような性格。

一見すると、モデルタイプのイケメン、そんな堅苦しい雰囲気なんて全然ないのですが、万が一、大変なんです。

今でもそうなんですよね?

蓮は結構自由にあちこちに行ってるんです。

お店だって、番外編に綴らせて戴いた通り、しっかりとされた部下の方が居るのに、凪は相変わらず、万が一をモットーに、日本を出られずに居ります。

こんな事書いてると、電話でも来そうですが、蓮の分迄、忙しくしてるみたいです。



レビュー、栞、ありがとうございます(*^o^*)



お付き合い下さいm(_ _)m
2220 /6348

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.