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65章:†ボランティア† (1/32)

65章:†ボランティア†

ボランティア。

ご経験有りますか?

高校の時、学校の掲示板にそんな活動を促すポスターが有って、例の同層生達と一緒に小手毬学園を訪れました。

畑が在り、お米を寄付して下さるご近所の農家さんの田んぼも在り。

そこで園の子と、指導員、保育士さん達と一緒に、草取りをしました。

朝、畑に入るとすぐに、成ってるトマトや胡瓜を、用水路に入れて、これが10時のおやつ。

冷たい野菜に舌鼓を打ちながら、小さな子供達と一緒に、用水路に素足を浸して食べました。

宿題にも付き合いました。

それぞれ何とかなる科目を担当して。

私は、英語しかなかったので、英語を。

後に、乳業大学に入学した唯は、数学を。

久美は地理、夏美は歴史、百合は古文と国語。

あたかも先生気分になっちゃって、いい気なモノでした。

私達自体、まだ子供だったんです。

園の先生方は、アホな私達に、暖かな目を向けて下さり、感謝を述べて下さいました。

今にして思えば、私達にさえも、先生方は教えを与えて下さってたんです。

お恥ずかしい限り。

時はバブルです。

お金の回りが良く、今から思えば、あちこち水溜まりだらけになっちゃってた位、潤ってたこの節。

慈善団体、と称するグループが、ふと気付くとあちこちに誕生してまして。



私は、不謹慎ながらも、ボランティア活動と言うカテゴリーに、全く関心が有りませんでした。

高校の時、冷めたから。

4人に対して、ボランティアなんて、考えてませんでした。



お付き合い下さいm(_ _)m
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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