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62章:‡私が出来る事‡
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62章:‡私が出来る事‡
4人の子供達が、煌璃にやって来ました。
僅か2泊で何が出来るワケでもないのですが、施設と学校と、時々友達の家と。
そんな子供達に、外の空気触れて貰いたかったから。
コンビニでの買い物。
当たり前に出来る年齢なのに、4人には高いハードルでした。
お昼は、お寿司を取りました。
凄く感激しながらも、戸惑ってなかなかお箸を付けませんでした。
生まれて初めて食べる、そう言いました。
私はふと思い付いて、お年玉を。
お金を遣う経験をさせたかったのです。
自分の為に、自分の好きなモノを選ぶ。
普段は、必要とされるモノを買う、目的を持っての買い物しか、経験が有りません。
勿論、無駄遣いを教えたつもりはなかったのですが、でも、目的はなくても、お店で見て欲しくなったモノを買わせたかったんです。
キラは、本当に色々な話をしてくれました。
それから、バンブーダンスを。
人集りが出来ました。
体を動かしてる時の子供達は、本当に楽しそうで、夢中になってました。
キラからもお年玉を。
さっき私から貰ったから、と言う子に、キラが、お年玉はみんなから貰うんだ、と話してくれました。
私達が当たり前に思ってた事が、この4人には本当に珍しく、戸惑いばかりだったようです。
夕飯は、煌璃のお店で。
幹耶は敢えて、コース料理を食べさせてました。
部屋に帰って見た、書写の作品。
とても上手に書けてたのですが、買い置きしてた半紙は、すっかりなくなってました。
蓮と2人で、ワインを飲みました。
蓮が、ボランティアに対して、また、子供目線での職員に対しての思いを語ります。
ちょっと寂しい話だけど、でも、翌々考えれば納得出来なくない内容でした。
親は不動。
でも、施設の職員は流動。
そんな中での子供達の思いも、体験した蓮だからこそ、語れる事でした。
難しいです。
良かれと思ってたボランティア活動も、それは或る意味、一時だけのまやかし、単なる自己満足に過ぎないのだと、改めて痛感しました。
お付き合い下さいm(_ _)m
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