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29章:†親離れ?† (39/39)

キッチンに入って、シンクを見ると、ちゃんと水で流した食器が、シンクの中に有った。

チキンステーキとライスとサラダ、それにスープ。

ゴミ箱を開けると、綺麗に食べ尽くされたチキンの骨が捨てて有った。

手を洗って、冷蔵庫を開けた。

アクエリの大きなボトルが有る。

多分、琉斗が買って来てくれたのかも。

それを硝子のポットに入るだけ入れて、残りを冷蔵庫に仕舞うと、グラスと一緒にトレイに 載せて、奥の部屋に持って行った。

するといびきが止んで

『ありがとう』

と言った。

『ポットの中身、アクエリだからね』

『ああ……

さっき、あのルイって人が来た。

仕事、マンションの建築だと。

日当は、1万2千円だって言った。

3ヶ月したら、社会保険に入れるって。

でも、保険の金は引かねーで、1万2千円のままなんだと。

さっきのジンって人が、会社の近くにアパート探すって。

自転車買ってやるから、それで会社迄通えって。

当面の生活費は、ルイって人が建て替えるから、俺は後で少しずつ返す事にした。

ジンって人から貰うのは止めた』

と。

どうもコヤツの話し方は、自分の事なのに、他人事のように聞こえる。

〜をして《くれた》

とか

〜をして《貰った》

と言う感謝を表す言葉がない。

自覚に欠ける!

が、それでもとにかく、自活する意志は有るらしい。

『そっか。

じゃ、とにかく早く治さないとね?

ジンさんが自転車買って《くれる》って言ったんだ?』

『ああ、買うって言った』

『そうじゃなくて、買って《くれる》って言いなさいよ。

自分の事なんだから!

で?今日ルイさんにちゃんと謝ったの?』

『あ、そうだったっけ。

忘れちまってた』

『謝りなさいって言ったでしょ!?』

『俺、人に謝るって良く解らねんだよな?

お袋には、摂関された時に謝ってたけど。

どうやって謝ったらいいんだ?』

『この前は、申し訳有りませんでした』

『それを何時言うんだ?』

『ま、今度来た時に、一緒に謝ろう。

で、ルイさんとジンさんに、ちゃんとお礼は言えたんでしょ?』

『どうだったっけ?

覚えてねー。

頭がボーっとしてたから』

『ま、熱も有るしね』

『ああ、そーかもな』

でも、航太は少しだけ変わった。

今は此処迄……
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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