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27章:†The last order† (2/29)

小手毬学園の学園祭から、3週間が過ぎた。

今日で、居酒屋凪は、いよいよ閉店する。

それで、私は手伝いに行く。

なんだか、あっと言う間だった。

色んな経験をした。

少しだけ、私を大人にしてくれた。

少しだけ、私に知恵を授けてくれた。

少しだけ、私に忍耐を教えてくれた。

少しだけ……

いや、違う。

少しじゃない。

ただ、私が吸収し切れなかっただけ。

凪は、この何週間かの間に、これ迄居酒屋凪を可愛がって下さった皆様に、お礼に回ってた。

本当に、本当に、今日でお終い。

夕べ、凪が実家に泊まったので、今朝は蓮が居る。

朝食は、蓮に合わせて、琉斗の洋食。

メイプルシロップのフレンチトーストと、クラムチャウダーと、サーモンマリネ、鰹のカルパッチョ、ムニエルと、シーザーサラダ。

魚好きな蓮の為の朝ご飯。

今日、みんな仕事はお休みした。

勿論煌璃も。

人数は多過ぎるけど、みんなで最後を見届けよう、と言う話になった。

初めの内はひっそりと、蓮と私だけ、と考えたのだが、家族はやっぱり家族。

蓮が夕べ

〔みんなで、凪を労ってやって〕

と言った。

それで急遽、芳樹は蓮の意向で難なく有給を、有弥も有給を取った。

幹耶は当直明け。

そして、蓮が言った。

『突然で、申し訳ないんだけど、航太君、君、出て行ってくれないかな?』

と静かに。

その言い方は、普段私達が言ってるような、感情的な口調ではなかった。

航太の顔色が変わる。

『どう言う殊だ?』

と航太が、食べるのを止めて、蓮を見た。

『もう、前の事をぶり返すようで悪いんだけどね。

君、幹耶の勤める園で、とんでもなかったんだってね?

それに、普段も何もしてないんでしょ?

これ以上の慈善事業は、家じゃ出来ないし、家族達にもさせたくないんだ。

それに、僕はこの磨夜が可愛い。

この子には、もっともっとのびのびと生活させたい。

此処が、この子の家だから。

でも、君の家じゃない。

理解して貰えるよね?』

『………』

『夕べ寝る迄のほんの僅かな時間に、君は、何度磨夜に暴言を吐いた?

僕はその場では黙ってたけど、たった僅か数時間の間だ。

君には普通の事みたいだけど、あれは酷すぎる。

挙げ句、お酒を飲むだけ飲んで、後片付けもせずに、一番先に布団に行ったよね?』
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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