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20章:‡独白、そして転身‡
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翌日、モンちゃんの所へ、幹耶と一緒に磨夜を連れて行った。
『うん、おたふく風邪はね、もう治ったよ。
大丈夫!
でもね、君の体はまだ、仕事に就ける状態じゃないなぁ?
ちょっと、身長と体重を計ろう』
と、聴診器を耳から外したモンちゃんが言った。
『じゃ、ちょっとこちらへ来て下さいね。
靴と靴下を脱いで此処に載って』
と看護師さんに言われ、磨夜はその通りにした。
『背筋を伸ばして、顎を少し引いて………
175.5㎝。
はい、下りていいですよ。
今度は、体重ね。
Tシャツの下は何か着てる?』
磨夜が首を振る。
『じゃ、カーテン閉めるから、Gパン脱いで、この篭に入れて』
と言って、看護師さんがカーテンを引いた。
暫く待つと
『脱げましたか〜?』
と言って、看護師さんがカーテンの中に入った。
〔はい、じゃ、静かに此処に載って下さいね〕
………
〔う〜ん……
45.9……46㎏かなぁ?〕
幹耶と私は顔を見合わせた。
それでも、家に来たばかりの時よりは、随分丸くなって来たように思ってた。
〔お支度して、終わったら先生からお話が有りますから〕
看護師さんが、カーテンから出て来た。
磨夜は、サッサと支度を済ませると、カーテンから出て来た。
『じゃ、椅子に掛けて』
と看護師さんが磨夜に言った。
『う〜〜ん……
田島さん、ちょっと血圧計ってみて』
とモンちゃんが看護師さんに言った。
看護師さんが、血圧計を転がして来た。
『体の力を抜いて、此処に腕を載せて……』
と言って、シュポシュポシュポ………シュ〜〜……
『………はい、お終い!』
ピンク色の聴診器を、耳から外した看護師さんが言った。
『87の43です』
『う〜〜ん……』
モンちゃんがまた、唸る。
『あと最低10㎏は欲しいなぁ。
それでも、足りないんだけど、そうそう急に太るのも無理だからさ。
モンちゃんと、半分こ出来たらいいんだけど……』
と言いながら、カルテに書き込む。
『ご飯は食べられてるよね?』
『食べてます』
と幹耶が言った。
『もう少し体力が付く迄は、仕事に出るのは難しいかもなぁ?
とにかく、体重を増やそう。
勿論、体質も有るんだけど、これじゃ、ちょっと少な過ぎる。
血圧も低いし。
目眩とかしない?』
『………』
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