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19章:†幹耶の生活指導†
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『あの人、大丈夫?』
と琉斗が言った。
『んなワケないでしょ!』
と琉斗に噛み付いた。
『Are you mad at me?』
ん?
『あ、いえ、そーじゃなくて……』
どうも、八つ当たり癖が直ってない。
『良かった……
僕が気に障る事をしたのかと思った』
いえ、いえ、君に対して怒るような事等……
琉斗は、磨夜の所へ行った。
戸は鍵を掛けてる。
その戸の前で
『Thank you!Mayo♪』
と言って、リビングに行った。
私は、浴室に。
バスタブでモップを洗っただなんて!
すると、幹耶が航太にタブを洗わせてる。
幹耶に任せよう。
きっと、あのオババもそうだったのだ。
冗談じゃない!?
でも、航太の環境では、本当の意味で、冗談ではなかったのだ。
返す返すも、あのオババ!
幹耶は、事細かに教えながら、タブを洗わせてるようだ。
〔そうだ!それで先ず、縁の壁を擦るんだ〕
…………
〔じゃ、泡をシャワーで流そう!〕
幹耶の仕事は、生活面全ての指導。
つまり、掃除の仕方も教える。
まぁ、幹耶の場合、掃除は得意だからいいけど、本当に大変な事だ。
でも、幹耶から職場や仕事の愚痴を聞いた事がなかった。
元々、子供が大好きってタイプでもない。
それを言うなら、ジンと蓮だ。
この2人は、とにかく子供が好き。
子供と言うより、赤ちゃんから大好き。
ジンは、社員と自分の為に、よく田野倉を訪れる。
砦のお弁当を購入する為。
すると、あの、私の天下の悪友、唯が、居るそうな。
唯が居れば、双子も居る。
もう、ジンはすっかり《ジンオジチャン》になっていた。
ジンはジンで、何時も、サンリオショップでお土産を買って行くらしい。
〔やっぱり、女の子って可愛いわ♪
あ、勿論、男の子も可愛いけど……子供っていいわよね?
産めるモノなら、アタシも産みたいワ♪〕
って、どう考えても、無理でしょー………
あ、小舟、漂流中……
日本は何処だっけ?
浦島太郎になる。
亀の力を借りよう。
亀が言った。
〔もう直ぐ、お昼ですよ〜〕
そうだっけ……
マスターキーで、磨夜を覗く。
ニヤニヤしながら、こちらを向く。
枕に広げてるのは、やっぱり
《ナマケモノが見てた》
『磨夜、嵌ってるね?』
と言ったら、ニンマリ。
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