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18章:‡脱皮!‡ (2/27)

凪も蓮も不在のまま、昨日、航太を受け入れた。

今日、芳樹が服と必要な物を、航太に買う、と言った。

芳樹は、自分がそうされた事を、今度は自分がする、そんな気持ちなのかも知れない。

ご飯の支度。

今朝は、私が担当。

ご飯とお味噌汁。

磨夜の好きな、お豆腐のお味噌汁。

勿論、翔と有弥の大好きな、油揚げも入れて、今朝はワカメではなく、お葱にした。

久々にキャベツと胡瓜でレモンの浅漬けを。

ほうれん草を茹でて胡麻汚しにして、幹耶の好きな玉子焼きを。

そして、鱈を煮た。

挽き肉が有ったので、炒り煮にした。

そんな事をしてたら、奥の部屋が開いた。

みんな、トイレに行ったり、洗面所に行ったり。

まだ、磨夜の状態が怪しいので、磨夜は相変わらず琉斗の部屋。

他の面々は、みんなの部屋で寝た。

みんなのお喋りに気づいたのか、磨夜も起き出したようだ。

すると、ミルフィーがリビングにやって来た。

『ミルフィー、おはよう』

{んにゃ!}

と歩きながら返事をして、ミルフィーもトイレ。

ルイの作ったトイレハウスのカーテンをすり抜けて、中に入った。

ミルフィーに、水と餌を与える。

そして、テーブルを拭いた。

みんながリビングに来た。

《おはよう》

と言い、先ずは順番に、翔にお線香を上げる。

それから、私がカウンターに置いた物を、テーブルに並べる。

琉斗が、おかずを小皿に少しずつ取って、ご飯とお味噌汁をよそって、翔に供えた。

私は翔の分の煮魚を、おかずの並ぶ台に置いた。

《戴きます!》

今日、芳樹はお休みなので、のんびり出来る。

『トウフ……』

と磨夜がニンマリした。

磨夜は、本当に表情が出て来た。

幹耶が連れて来た時には、どうしようかと思ったが、少しずつ、と翔が言った通り、本当に少しずつだったけと、でも、予想していたよりもかなり早いペースで、変わって来た。

そして、昨日から此処に居る、航太。

真面目に、おとなしくご飯を食べる。

有弥は、やっぱりまだ、抵抗を払拭出来てなかった。

まぁ、時間が掛かるかも。

でも内心、私は航太を長い間此処に置こうとは、考えてなかった。

今迄だって、独り暮らしをして来てるのだし、ジンにアパートを探して貰って、ルイの所ででも、働かせようと思ってる。

お金を稼がせて、自活させたかった。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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